［プレトリア／ケープタウン ２６日 ロイター］ - 南アフリカ財務省は２６日発表した中期予算計画の財政見通しで、２０２２／２３年度（２２年４月─２３年３月）の財政赤字を国内総生産（ＧＤＰ）比で４．９％とし、今年２月の見通し６．０％より早く縮小すると想定した。将来的な経済ショックへの耐性がより向上する。
２３／２４年度は４．１％（２月見通しは４．８％）、２４／２５年度は３．９％（同４．２％）と、改善ペースの迅速化を見込んだ。
債務総額は対ＧＤＰで２２／２３年度に７１．４％の水準で安定するとした。２４／２５年度に７５．１％で安定するとしていた２月より明るい見通しを示した。
税収予測は２２／２３年度分を８３５億ランド上方修正した。金融と製造業部門で利益が改善しているほか、世界的なコモディティー価格上昇を背景に鉱業部門からの税収が好調なため。
電力供給障害が絶えない国営電力エスコムの４０００億ランド（２２０億ドル）の債務問題については、政府が一部を肩代わりする意向を確認したが、額や日程は具体的に明示しなかった。規模的には全体の３分の１から３分の２を引き受ける可能性があるとする一方、債権者との協議がなお必要だと表明。ゴドングワナ財務相はロイターに対し、来年２月の予算発表までに計画の準備が整うとの考えを示した。