[ロンドン 27日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は27日、ウクライナ戦争を受けてロシアの化石燃料輸出が減少したことについて、世界のエネルギー情勢が長期的に変わり、グリーンエネルギーへの移行が加速する可能性があると指摘した。
年次報告書「世界エネルギー見通し」で見解を示した。
IEAはロシア産の石油・天然ガス・石炭の輸出が減少し、経済に悪影響が出ていることを認める一方、化石燃料事業への新規投資が不要になるという環境対策上最良のシナリオを改めて表明。
世界的なエネルギー危機に伴い、重大な長期的変化が起きており、持続可能で確実なエネルギー体制への移行が加速する可能性があるとの見方を示した。
IEAは、世界のクリーンエネルギー投資が2030年までに年間2兆ドルを超えるとの見通しも示した。