[北京 9日 ロイター] - 台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業のiPhone工場がある中国河南省の工業団地「鄭州航空港経済総合実験区」は、新型コロナウイルス対策のロックダウンを予定通り9日に解除した。ただ、鴻海は外部との接触を遮断する「バブル方式」の操業を継続すると表明した。
工業団地全域のロックダウンが解除されたものの、感染者が最近見つかったあるいは入境したため中リスク・高リスクに指定された区域では一部の制限が残る。
高リスク区域の企業はバブル方式の操業を続ける必要があり、従業員は会社施設での寝泊まりを強いられる。
鴻海の工場ではバブル方式採用後に従業員の不満が強まり、脱出者も出た。この混乱の結果、アップルは週初に新型スマートフォン「iPhone14」のハイエンドモデルの出荷台数が従来の想定より少なくなるとの見通しを示した。
鄭州工業団地によると、大半の市民は移動制限がなくなるが、レストランでの飲食は引き続き禁止され、学校もオンライン授業を継続する。