(決算数字のリンクの体裁を整えました)
[東京 14日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループは14日、2023年3月期の連結純利益予想を7700億円に上方修正した。従来は7300億円を見込んでいた。貸出金が増加しているほか、株式売却益の上振れも織り込んだ。
IBESがまとめたアナリスト13人による通期連結純利益の予想平均値は7530億円で、会社予想はこれを上回った。
連結業務純益は1兆2650億円とし、計画から300億円引き上げた。為替前提の見直しで海外ビジネスの収益の膨らみで1200億円上振れた一方で、コストも600億円膨らみ、差し引き600億円のプラス効果となった。また、原材料価格高騰で追加の運転資金やポストコロナでの資金需要などもあり、貸出金残高は96兆円と3月末から10%程度増加した。
純利益は、業務純益の上振れに加え、株式売却益の上振れ300億円も加わった。
与信関係費用は2100億円で計画通りとなっている。
子会社のSMBC日興が相場操縦で一部業務停止の行政処分を受けたことの影響について、太田純社長は「通期で400億円程度」との見通しを示した。
22年4―9月期の連結純利益は、前年同期比15.2%増の5254億円だった。