[ベルリン 14日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスは、ドイツの半導体大手インフィニオンと炭化ケイ素(SiC)を使うパワー半導体の複数年供給で拘束力のない覚書を締結した。インフィニオンが14日、発表した。
電気自動車(EV)向けの供給となり、総額は10億ユーロ(10億3000万ドル)を超える可能性があるという。インフィニオンは生産能力を確保し、2020年代後半にステランティスのサプライヤーに直接供給する見通し。
ここ数年の半導体不足で、世界の自動車メーカーは減産を強いられた。ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は先月、半導体のサプライチェーンは来年末まで逼迫が続くとの見通しを仏紙に示した。