[15日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は15日、スイスの製薬大手ロシュが開発したサル痘ウイルスを検出する検査の緊急使用を承認した。
検査にはロシュの全自動遺伝子検査装置が使われる。この装置はエイズウイルス(HIV)、B型肝炎、C型肝炎ウイルスも検出できる。
今年、サル痘ウイルス感染が発生して以降、これまでに100カ国近くで約8万件の感染が報告されている。感染者数は8月にピークに達した後、減少している。米国ではこれまでに2万8000人余りが感染し、2人が死亡している。
世界保健機関(WHO)は、サル痘について引き続き「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に相当するとし、最高度の警戒を呼びかけており、米国も公衆衛生上の緊急事態を宣言している。