[ソウル 16日 ロイター] - 韓国の10月の住宅価格は少なくとも19年ぶりの大幅な下落を記録した。韓国銀行(中央銀行)の利上げ減速観測を後押ししそうだ。
韓国不動産院が発表した10月の住宅価格は前月比1.20%下落。住宅ローン金利の上昇が需要を冷やす中、2003年11月の統計開始以来、最大の下落率となった。
首都ソウルのマンション価格は1.24%下落で08年12月以来の下落率。下落は9カ月連続。
全国のマンション取引価格指数は1─9月に7.13%下落。年間で06年の算出開始以来、最大の下落率となる見込みだ。
韓国中銀はインフレを抑制するため、昨年8月以降、合計250ベーシスポイント(bp)の利上げを実施した。今月24日は25bpの追加利上げが予想されている。
アナリストは、来年にかけてあと1─2回の利上げを予想する。
DBフィナンシャル・インベストメントのエコノミストは「過度な引き締めは不可逆的な影響をもたらしかねない。不動産市場の軟着陸のためにも、金融政策は市場の状況を適切に反映させなければならない」と述べた。