[ワシントン 30日 ロイター] - 米ホワイトハウスは30日、バイデン大統領が12月6日に半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)のアリゾナ工場を視察すると発表した。
TSMCは12月6日に同工場で最初の製造装置を搬入する式典を執り行う予定。
ホワイトハウスは、訪問では「バイデン大統領の経済計画が製造業の活況やサプライチェーンの再構築、アリゾナ州および全米で高賃金の雇用創出につながっていることについて話し合う計画」とした。
台湾の王美花経済部長(経済相)は会見で、バイデン氏の訪問はTSMCによる投資を重視している証左だとし「供給面で米国と良好な関係が構築されると思う」と述べた。
アリゾナ工場を巡っては先週、創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏が回路線幅3ナノメートルの最先端半導体を生産する計画があるがまだ完全に確定していないと述べていた。
TSMCは日本にも工場を建設する予定。半導体産業が経済の柱の台湾では半導体企業の「台湾離れ」懸念が台頭している。王経済部長は、大半の半導体は台湾で生産されると述べた。