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タメニー Research Memo(1):婚活・カジュアルウェディングを主力に5戦略領域で高品質サービスを創出

発行済 2022-12-20 16:31
更新済 2022-12-20 16:45
© Reuters.
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■要約

タメニー (TYO:6181)は、企業理念に「よりよい人生をつくる。
」を掲げ、婚活及びカジュアルウェディングを主力に、周辺領域のテック、ライフスタイル、法人・自治体関連にも展開し、5戦略領域において顧客が求める高品質サービスを創出・提供している。


1. 婚活・カジュアルウェディングの一気通貫サービスと高い信頼性・ブランド認知度が強み
事業区分は、婚活事業(高付加価値型の結婚相談所運営、婚活パーティーの企画・運営、オンライン婚活サービス等)、カジュアルウェディング事業(カジュアル挙式披露宴・フォトウェディング・結婚式二次会プロデュース等)、テック事業(婚活事業者間会員相互紹介プラットフォーム運営等)、ライフスタイル事業(保険・金融・不動産関連等の生活品質向上に資するサービス提供)、法人・自治体向け事業(地方自治体向け婚活支援システム、企業向けイベントプロデュース等)としている。
結婚相談所を起点として、婚活領域からカジュアルウェディング領域、さらにライフスタイル領域における成婚後の新生活サポートサービスまで、幅広く全方位的な一気通貫の高品質・高付加価値サービスを展開し、業界首位の成婚率など高い信頼性・ブランド認知度を確立していることが特徴・強みだ。


2. 2023年3月期第2四半期累計は赤字縮小
2023年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.9%減の2,692百万円、営業利益が152百万円の損失(前年同期は215百万円の損失)、経常利益が177百万円の損失(同288百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が193百万円の損失(同416百万円の損失)だった。
新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響が継続し、前期の広告投資抑制なども影響したため、売上高は計画を下回り小幅減収だったが、経営合理化効果で販管費が減少したため営業利益と経常利益は計画を上回り、前年同期との比較で赤字が縮小して着地した。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別損失を計上したため計画を下回ったが、前年同期比では赤字が縮小した。
またEBITDAを四半期別に見ると、2022年3月期第2四半期から黒字基調に改善している。


3. 2023年3月期通期予想を下方修正だが下期は改善基調
2023年3月期通期の連結業績予想(2022年11月11日付で下方修正)は、売上高が2022年3月期比3.3%増の5,756百万円、営業利益が195百万円の損失(2022年3月期は153百万円の損失)、経常利益が246百万円の損失(同218百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が230百万円の損失(同320百万円の損失)としている。
婚活事業やカジュアルウェディング事業の上期の回復遅れを主因として下方修正した。
ただし上期実績と下期予想で見ると各種施策の効果により、下期は上期比増収効果で赤字縮小の見込みとしている。
カジュアルウェディング事業は成約と施行のタイムラグで本格回復は2024年3月期以降となるが、婚活事業の結婚相談所「パートナーエージェント」において広告投資再開効果で集客が回復傾向となっていることなどを勘案すれば、下期は収益改善基調が期待できると弊社では見ている。


4. 経営基盤再整備で中長期成長
同社は、2022年3月期までは債務超過を解消するための短期的な業績回復施策として、広告投資抑制や固定費削減などの経営合理化施策を優先したが、2023年3月期以降は中長期視点で成長に向けた経営基盤再整備を推進している。
さらに中長期戦略の要としてパーパス(存在意義)を「創造する力とおもいやり、おもてなしで、人々の心を満たし、活力ある社会の実現を支えます。
」と定義し、2023年3月期下期に中期経営計画の再策定に着手する予定としている。
業績の回復や財務基盤の改善・安定化が当面の課題となるが、同社の特徴・強みを勘案すれば、同社の市場シェア拡大余地は大きく、経営基盤再整備によって中長期的に成長が期待できると弊社では評価している。


■Key Points
・婚活及びカジュアルウェディングを主力に高品質サービスを一気通貫で展開
・2023年3月期通期予想を下方修正だが下期は改善基調
・経営基盤再整備で中長期成長が期待できると評価

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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