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極洋<1301>グローバル戦略とシナジー戦略をさらに進化

発行済 2015-05-25 14:30
更新済 2015-05-25 14:33
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ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』5月11日放送において、極洋 (TOKYO:1301)を取り上げている。
主な内容は以下の通り。
■会社概要 1937年に設立された。
その後、1971年に社名を極洋に変更し、事業内容を水産食品の買い付け、製造、販売事業へ拡大していった。
1996年には水産物の買い付けを目的に、米国に拠点を設立しその後、中国、タイ、オランダ、オーストリアにも拠点を設立し、海外展開を活発化している。
■主力事業 ○水産商事 水産商事部門では、各種の水産物の買い付け、販売、加工などを行っている。
仕入れ先は国内外の漁業会社や商社など。
販売先は商社、食品加工会社、問屋など幅広い。
また海外で仕入れた商品を海外へ転売する3 国間取引も行っている。
売上高や利益は、魚価、需要動向に大きく影響される。
そのため、需要動向を見極めたうえでの適切な仕入れ、及び在庫管理が利益に対しては重要なファクターとなる。
○冷凍食品 冷凍食品部門では、主に水産系の食材を、生食用、加熱用、衣付食材用に冷凍加工して販売する。
上記の水産商事と同様のルートで販売されると同時に、エンドユーザー(消費者) に近いルートでも流れる。
この分野での同社の特色は、生食用冷凍食品で高いシェアを持っており、特に回転寿司チェーン向けに強いということになろう。
また、以前は一般家庭用の販売は行っていなかったが、2014 年1 月から自社ブランド「シーマルシェ」で量販店向けに冷凍食品の出荷を開始、家庭用冷凍食品市場に参入した。
競争の激しい分野ではあるが、既に「シーマルシェ」商品で累計57 品目を上市しており立ち上がりは順調、今後の展開に注目しておきたい。
○常温食品 常温食品部門では、量販店やコンビニ向けの缶詰を中心として、その他健康食品や珍味類を扱っている。
主原料は近海物の魚が多いが、魚価が上がった場合の価格転嫁はすぐには難しいことから、利益率が変動することが多々ある部門である。
○物流サービス 物流サービス部門では、東京、大阪、福岡の3拠点で冷蔵倉庫事業を行ってきたが、2014年8月には京浜地区に城南島事業所を開設済みで、今後の拡大が期待できる。
○鰹・鮪 鰹・鮪部門では、主に中西部太平洋及び東沖海域における良質のカツオ、マグロの漁獲から、買い付け、加工、販売まで一貫した事業を展開している。
最新の設備を備えた海外まき網船5隻がカツオを漁獲する一方で、世界各地からの買い付けも行っている。
これらのカツオやマグロを国内外の関連会社や協力工場で加工し、顧客である外食産業や量販店に販売している。
養殖鮪ブランドの「本鮪の極」は定着しつつある。
またマグロの安定的な商材確保を図るべく、2007年にキョクヨーマリンファームを、2010年にはキョクヨーマリン愛媛をそれぞれ設立して、本鮪の養殖事業を展開しており、これまでの冷凍品に加え、より安定した高品質な生鮮品の供給が可能となった。
さらに完全養殖への取り組みも積極的に進めている。
種苗生産分野の技術を有する日本配合飼料との合弁で、人工親魚から200万粒を採卵して種苗生産を実施、さらに陸上孵化場から海上の人口種苗生簀へ完全養殖魚約14000尾の沖出しに成功した。
これによって完全養殖のビジネスモデルが確立され、2.3年後には本格出荷が期待できそうであり、同社の新たな強みとなりそうだ。
■競合相手、特色 ○水産商事 主に商社事業であるため、この分野での競合は多い。
同業の水産会社であるマルハニチロ (TOKYO:1333)、日本水産 (TOKYO:1332)は言うに及ばず、総合商社(丸紅 (TOKYO:8002)、三菱商事 (TOKYO:8058)等)の水産部門、水産物専門商社などと競合する。
さらに海外における買い付けなどでは、外国の商社やバイヤーと競合になる場合も多い。
激しい競争の中で、重要なことは、サプライヤーといかに信頼関係を築くかだが、その点については戦前から水産業を営んできた同社に強みがある。
取引先との信頼関係や水産物に対する豊富な知識が同社の強みだろう。
○冷凍食品 この分野も競争は激しい。
水産商事部門での競合企業に加え、冷凍食品メーカーとも競合する。
ただし、同社の特色でもあり強みでもあるのは、既述のように「生食用冷凍食品」、特に回転寿司向けでは高シェアを誇っていることにある。
この分野での競合は主にベニレイやニチレイフレッシュなどがある。
その一方で同社は、今までは一般家庭用の冷凍食品は扱っていなかった。
言い換えれば同社が弱かった分野である。
しかし14 年から自社ブランド「シーマルシェ」を看板に家庭用冷凍食品市場に参入した。
水産のプロの目で選んだ魚を、手軽に、おいしく食べられる家庭用の冷凍食品という点に強みがある。
競争の激しい分野ではあるが、既に「シーマルシェ」ブランド商品は家庭用冷凍食品17 品を含み、累計57 品目となっており、ある程度のシェア獲得は十分可能であり、今後の動向に注目しておきたい。
また、2013年7月には「だんどり上手」シリーズも発表。
毎日忙しい現場で“だんどりよく”調理してもらうための業務用商品であり、骨なし切身製品は独自製法で製造され、冷凍のまま調理可能である。
老健食や事業所給食向けに今後もシリーズを拡大する予定だ。
この「だんどり上手」シリーズは、2014 年9 月に日本食糧新聞社の「業務用加工食品ヒット賞」を受賞しており、今後の展開が楽しみな商品である。
○常温食品 主力製品が缶詰や珍味、健康食品であることから競合会社は無数にある。
いかに消費者に受け入れられる商品を開発できるかが今後の成長を左右する。
近年では大手コンビニチェーン向けにプライベートブランド商品が伸びており、順調に販路を拡大しているようだ。
○物流サービス この分野も競争は激しいが、どれだけの庫腹規模を持っているかが鍵となる。
その点で同社は、東京、大阪、福岡という大都市圏(消費地) に冷蔵倉庫を有し、主要顧客にとっては利便性が高い。
さらに2014年8月には城南島事業所が開設され、売上増に寄与し始めている。
このように大都市圏に冷蔵倉庫を所有している点も同社の強みと言えるだろう。
○鰹・鮪 この分野も大手水産会社、総合商社から中小漁業者まで競合企業は無数にあるが、特にマグロにおいて競合するのが三菱商事系の東洋冷蔵。
どれだけ質の良い商材を安定的に供給できるかがこの部門の鍵となる。
■15年3月期及び16年3月期の業績見通し 8日の前引け後に、2015年3月期(2014年4-12月)決算を発表。
売上高は前期比7.9%増の2183.50億円、営業利益は同15.6%減の24.60億円、経常利益は同29.4%減の21.07億円、当期純利益は同18.0%減の24.33億円だった。
売上高及び営業利益は従来予想を上回ったが、営業外費用と特別損失の計上があり、経常利益と当期純利益は予想を下回った。
16年3月期の通期予想については、売上高は前期比4.9%増の2290.00億円、営業利益は同46.3%増の36.00億円、経常利益は同66.0%増の35.00億円、最終利益は代行返上による特別利益がなくなることから、同9.6%減の22.00億円を見込んでいる。
なお、期中の12月に塩釜新工場の竣工を予定しており、早期の本格稼働を目指す。
■中期経営計画 2018年度3月期を最終年度とした中期経営計画『バリューアップ・キョクヨー2018』において、グローバル戦略とシナジー戦略をさらに進化させるほか、差別化戦略も進める。
これは、シーマルシェブランドや、だんどり上手シリーズの取扱い強化により、当社ならではのこだわりを持つ商品の拡充を進めるなど、お客様目線を意識した付加価値商品の開発・提供による差別化を図り、「安心、安全、おいしい、健康」をキーワードに、新たな価値を提供する。
なお、18年度3月期の売上高は2600億円、営業利益は50億円、経常利益は50億円、海外売上高比率は10%、ROEは10%超を目標としている。
ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

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