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アデランス Research Memo(1):海外有力企業を子会社化し事業展開しているのが他社に無い強み

発行済 2015-06-01 17:58
更新済 2015-06-01 18:00
アデランス Research Memo(1):海外有力企業を子会社化し事業展開しているのが他社に無い強み
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アデランス (TOKYO:8170)は国内最大手のかつらメーカー(同社では「ウィッグ」と称している」で、国内市場において、男女向けオーダーメイドかつら、女性向けレディメイドかつら、育毛サービス、ヘアケア製品などを総合的に展開している。
また同社は、海外進出にも積極的で、北米においてはオーダーメイドかつら最大手のヘアクラブ社、毛髪移植事業最大手のボズレー社を子会社しているほか、欧州においても主要国で有力かつらメーカーを子会社化して事業を展開している。
かつらの市場は人口動態に左右されることは避けられない。
日本は総人口が減少ステージに突入しており、特に男性向けかつらの市場規模の縮小は既に始まっているとみられる。
一方、女性向け市場はかつら使用年齢が男性よりも高齢層に位置するため、市場は緩やかな拡大が期待される。
国内市場全体としては伸びが期待できない状況にあって、同社は海外事業を有している点が他のかつらメーカーにはない強みであり、海外事業と国内女性向け事業を成長エンジンとして確立することが最大のポイントだ。
同社は新しい業績見通しと具体的な事業計画を盛り込んだ新中期経営計画を発表した。
その中では2015年2月期までの実績を踏まえて成功体験の深堀や新たな需要刺激策などが盛り込まれている。
基本的にはこれまで行ってきたことの「正常進化」というスタンスであり、事業リスクは小さい。
一方で、出店や海外法人買収で投資案件が増大することが予想されるので、そうした投資の効果を見定めていくことがこれまで以上に重要になってこよう。
2015年2月期は、それまでのコスト削減の徹底から、トップライングロース(売上高の成長)に向けて積極出店投資へと舵を切ったことや、国内市場での競争激化などで、広告宣伝・販促・出店などの費用が増加し、営業利益は前年割れかつ計画比ショートに終わったが、2016年2月期もトップライングロースを目指す方針だ。
国内の特に女性向け事業のテコ入れは言うまでもないが、新中期経営計画の内容にあるように、2016年2月期は海外事業の拡大に重きを置く見通しで、その成果が注目される。
■Check Point ・かつらの評価は使用者の好みに左右されるため絶対的な基準が存在しない ・海外事業の子会社が順調に売上を伸ばし損失は着実に縮小 ・新中計の方向性は海外事業の収益成長と店舗開発への投資 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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