[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比55円17銭高の2万7402円05銭と、小幅に続伸して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げ幅が縮小されたほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見でややハト派寄りの発言をしたことが好感され、前日の米国市場では主要3指数がそろって上昇。東京市場もその流れを引き継いだ。一方、為替が対ドルで円高進行したことから、買い一巡後は上値の重さが意識された。
日経平均はイベント通過の安心感から買いが先行し、一時は100円超高となったが、その後はマイナス圏に沈む場面もみられた。買い一巡後は、米大手ハイテク企業の決算や欧州中央銀行(ECB)の政策決定理事会を前に様子見ムードが広がり、小幅な値動きにとどまった。「FOMCは通過したものの、今週から来週にかけてイベントが満載なので、一巡後は伸び悩んだ」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
前日の米国市場で、ハイテク株比率の高いナスダック総合が2%上昇したほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が約5%上昇したことから、東京市場でも半導体株が買われ、指数を支えた。
米国では、注目の大手ハイテク企業の決算が山場を迎える。野村証券の神谷和男投資情報部ストラテジストは「(現地時間の)2日に発表されるアマゾン・ドット・コムやアップルなどの決算が仮に残念な結果となっても、日経平均は割安感から下値は堅いとみられ、影響を受けたとしても軽微だろう」との見方を示した。
TOPIXは0.36%安の1965.17ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.36%安の1011.28ポイントで取引を終了した。プライム市場の売買代金は2兆8939億0300万円だった。東証33業種では、電気機器、証券業、精密機器など6業種が値上がり。一方、保険業、石油・石炭製品、鉱業など27業種は値下がりした。
個別では、東京エレクトロンやアドバンテストがしっかりだった。日立製作所は決算内容が好感され、4.4%高となった。
一方、為替の円高進行が重しとなり、マツダや三菱自動車工業などの輸出関連企業は軟調に推移した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが524銘柄(28%)、値下がりは1242銘柄(67%)、変わらずは70銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27402.05 +55.17 27453. 27,338.43─27,472.44
67
TOPIX 1965.17 -7.06 1974.9 1,961.82─1,975.80
0
プライム指数 1011.28 -3.62 1016.3 1,009.59─1,016.52
3
スタンダード 1025.17 -0.84 1028.6 1,025.09─1,029.49
指数 6
グロース指数 995.72 +2.90 998.89 993.53─1,004.12
東証出来高( 119648 東証売買代金(億円 28939.
万株) ) 03