[東京 3日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20473.51 -69.68 寄り付き 20443.15 安値/高値 20397.73─20506.35
TOPIX .TOPX 終値 1669.99 -4.22 寄り付き 1668.49 安値/高値 1663.84─1673.74
東証出来高(万株) 240689 東証売買代金(億円) 25593.42
東京株式市場で日経平均は続落。終値で5月27日以来、1週間ぶりに2万0500 円を下回った。前日の欧米株安やドル安/円高の進行が嫌気され、朝方から売りが先行。 ギリシャ債務問題をめぐる不透明感などもあり、下げ幅は一時140円超となったが、好 需給を背景とした下値安心感は根強く、後場にかけて下げ幅が縮小した。国内金利上昇を 受け不動産株が軟調に推移。半面、原油高を好感し石油株、商社株などが買われた。
日経平均が1日まで12連騰したことで短期的な過熱感が残っているほか、今週はE CB理事会や米利上げ時期を探る上で重要な経済指標の発表も多く、市場には様子見姿勢 が広がった。日銀のETF(上場投資信託)買い期待などで後場は下げ幅が縮小したもの の、戻りは限定的だった。TOPIXもマイナス圏で引けた。 もっとも、「連騰はストップしたが、12連騰以上の過去の長期上昇の局面をみると 、いったん調整を入れても再度上昇し大相場になる確率が高い」(野村証券エクイティ・ マーケット・ストラテジストの伊藤高志氏)との指摘もある。安値圏では長期資金による 押し目買いの動きもあり、大きな調整にはならなかった。
個別銘柄では、ABCマート 2670.T が続伸し年初来高値を更新した。2日に発表し た5月の既存店売上高が前年同月比10.0%増と好調だったことを評価した。大型連休 が天候に恵まれたことに加え、商品別ではスポーツシューズやキッズシューズが伸びた。 半面、飯田グループホールディングス 3291.T が大幅安。同社は2日、転換社債型新 株予約権付社債(CB)を総額300億円発行すると発表した。株式への転換に伴う潜在 的な希薄化を懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり802銘柄に対し、値下がりが951銘柄、変わらずが 132銘柄だった。
(河口浩一)