
[2日 ロイター] - 米アップルは2日、第2・四半期(2023年1─3月)の売上高が前期と同様に5%程度減少するとの見通しを示した。ただ、iPhoneの販売は改善する見込み。
この日発表した第1・四半期(22年10─12月)決算は売上高と利益が市場予想を下回った。中国での新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)による生産の混乱が響き、iPhoneの販売が低調となった。
アップルの株価は引け後の時間外取引で下落した。ただ、iPhone販売が前期比で改善するというルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)の見通しを受けて下げ幅を縮小し、約2%安となった。
<売上高・利益とも予想下回る>
10─12月期の売上高は5%減の1172億ドル。売上高は世界の全地域で減少した。サービスとiPadを除く全ての製品カテゴリーで減収となった。
1株当たり利益は1.88ドル。利益が予想に届かなかったのは16年以来初めて。
金融情報会社リフィニティブがまとめたアナリスト予想は売上高が1211億ドル、1株利益が1.94ドルだった。
アップルは10─12月期に相次ぐ課題に直面。特に中国鄭州の生産施設でのロックダウンでサプライチェーンが圧迫され、プレミアム価格帯の「iPhone14 Pro」と「iPhone14 Pro Max」生産に遅れが生じた。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)はロイターのインタビューで、生産の混乱は12月の大部分を通じて続いたが、現在は同社が望む水準に戻っていると述べた。中国でのロックダウンは供給と需要の両面で制約につながり、大中華圏の売上高は7%減の239億ドルだったという。
クック氏は中国で12月に経済活動が再開され始めると、11月に比べて店舗への来客数が増え、需要も増加したと述べた。
クリエイティブ・ストラテジーズのアナリスト、ベン・バジャリン氏は「アップルは依然軟調な需要を見込んでいるが、生産の混乱を是正したことから予想外に需要が伸びれば増産で対応できる」と指摘した。
<為替も逆風>
10─12月期はドル高も業績への重しとなった。ただ、アップルはドル高が売上高を10%押し下げると警告していたが、実際には8%にとどまった。
クック氏は「8%でも非常に厳しい逆風だ。為替変動の影響を除くベースでは業績はプラスとなっていた」と指摘した。
1─3月期は5%の為替変動による影響を見込んでいる。
iPhoneの売上高は658億ドルと前年同期から8%減少し、20年以来のマイナスとなった。アナリスト予想の683億ドルも下回った。
<増収は2事業のみ>
増収は2つのカテゴリーにとどまった。「アップルTV+(プラス)」などのコンテンツ事業やアップストアなどのソフトウエア事業を含むサービス部門の売上高は6%増の208億ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想とほぼ一致。iPadの売上高は30%増の94億ドルで、予想の78億ドルを上回った。
アップルウオッチなどを含むウエアラブル端末・アクセサリー部門の売上高は8%減の135億ドル。市場予想は152億ドルだった。
Mac(マック)の売上高は前年比29%減の77億ドルで、市場予想の96億ドルを下回った。
クック氏はアップルのアクティブ端末台数が20億台と1年前の18億台から増えたと明らかにした。有料会員数は前四半期の9億人から9億3500万人に増加し、サービス部門の売上高は中国を含む複数の市場で記録を更新したという。
トリプルDトレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は「好決算ではなかった。業績見通しもさほど良くなかったが、それは問題ではないようだ。今の市場は押し目買いムードが非常に強い」と語った。
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