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日経平均は反落、米CPI前の調整で 売り一服後は小動き

発行済 2023-02-13 15:24
更新済 2023-02-13 15:27
© Reuters.  2月13日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比243円66銭安の2万7427円32銭と、反落して取引を終えた。写真は東京証券取引所。都内で2020年10月に撮影(20

[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比243円66銭安の2万7427円32銭と、反落して取引を終えた。1月の米消費者物価指数(CPI)の公表を翌日に控えてポジション調整がみられ、相場の重しとなった。特にハイテク株が軟調に推移し、日経平均は一時400円超安となった。一方、為替の円安進行が支えとなり、売りが一巡した後は下げ幅を縮小。大引けにかけてもみ合う展開が続いた。

日経平均は120円安でスタートした後、一時、前営業日比約400円安の2万7266円94銭まで下落した。値がさ株やハイテク銘柄が総じて売られ、指数を押し下げた。ただ、後場にかけてドル/円相場の円安が進むと日経平均の下げ幅は縮まり、一進一退となった。新規材料難で様子見ムードも広がり、後場の値幅は57円程度にとどまった。

米ミシガン大学が10日に発表した1年先の期待インフレ率が4.2%と1月の3.9%から上昇したことや、米インフレ率の鈍化ペースが落ち着くとの見方が強まっており、市場では「米国の物価上昇が落ち着き、金融引き締めが鈍化するとの期待が剝落してきている」(丸三証券のエクイティ部長兼エクイティ業務部長兼投資情報部長・丸田知宏氏)との声が聞かれた。米金融引き締めの長期化でリセッション(景気後退)入りする確度が高まるとの警戒感から「足元は腰の入った資金が入りづらい」(丸田氏)といい、日経平均は2万7000円台での推移が続くとの見方が出ている。

一方、日銀人事を巡っては、次期総裁候補と報道された経済学者の植田和男氏(元日銀審議委員)が10日、「現在の日銀の政策は適切であり、現状では金融緩和の継続が必要であると考えている」と発言したことを受け、「すぐに正常化に向かうとの見方は弱まったようだ」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。

TOPIXは0.47%安の1977.67ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.47%安の1017.66ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆6670億9600万円。東証33業種では、鉱業、海運業、鉄鋼など12業種が値上がり。精密機器、電気機器、金属製品など21業種は値下がりした。

個別では、東京エレクトロンが4.3%安、アドバンテストが1.5%安と軟調に推移。米長期金利の上昇を嫌気してハイテク株の売り圧力が強まった。

プライム市場の騰落数は、値上がり583銘柄(31%)に対し、値下がりが1181銘柄(64%)、変わらずが72銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27427.32 -243.66 27550.35 27,266.94─

27,570.32

TOPIX 1977.67 -9.29 1984.37 1,968.78─1

,987.01

プライム指数 1017.66 -4.80 1021.34 1,013.09─1

,022.47

スタンダード指数 1033.81 -0.84 1034.00 1,030.52─1

,034.45

グロース指数 971.93 -19.13 983.31 970.19─983

.80

東証出来高(万株) 115925 東証売買代金(億円 26670.96

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