(掲載本文)
■中期利益計画と新サービス
(1)中期利益計画の概要
スターティア (TOKYO:3393)は2014年8月20日に2015年3月期を初年度とする「新・中期3ヶ年利益計画」を発表している。
まず注目されるのは、2015年3月期から2017年3月期までの3年間の累計経常利益が3,400百万円と、前中期3ヶ年利益計画の経常利益累計額の1,986百万円から71.2%の大幅増益となっている点だ。
次に目を引くのは、初年度の2015年3月期の経常利益見通しが前期比横ばい圏にとどめられていて、2年目と3年目に利益成長が再び加速するという形となっている点だ。
同社がこのような形の中期利益計画を出したのは今回が初めてとみられる。
その理由として、創業以来業容拡大に走り続けてきたが一定の利益水準に達したのを機に、次の成長に向けて一旦息を整えよう、という判断が働いたためと弊社では推測している。
同社自身の説明でも、2015年3月期の経常利益横ばい予想の要因として「先行投資」を挙げている。
この先行投資の内容は様々なものがあるが、最も大きいのはNS関連事業におけるセキュリティ向上のための投資だ。
また、人材確保のために新卒の大量採用及び育成やグローバル戦略強化の実施などが当初の段階で織り込まれていた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
まず注目されるのは、2015年3月期から2017年3月期までの3年間の累計経常利益が3,400百万円と、前中期3ヶ年利益計画の経常利益累計額の1,986百万円から71.2%の大幅増益となっている点だ。
次に目を引くのは、初年度の2015年3月期の経常利益見通しが前期比横ばい圏にとどめられていて、2年目と3年目に利益成長が再び加速するという形となっている点だ。
同社がこのような形の中期利益計画を出したのは今回が初めてとみられる。
その理由として、創業以来業容拡大に走り続けてきたが一定の利益水準に達したのを機に、次の成長に向けて一旦息を整えよう、という判断が働いたためと弊社では推測している。
同社自身の説明でも、2015年3月期の経常利益横ばい予想の要因として「先行投資」を挙げている。
この先行投資の内容は様々なものがあるが、最も大きいのはNS関連事業におけるセキュリティ向上のための投資だ。
また、人材確保のために新卒の大量採用及び育成やグローバル戦略強化の実施などが当初の段階で織り込まれていた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)