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スターティア Research Memo(8):各セグメントとも大幅増収増益、収益圧迫要因はほぼ消滅

発行済 2015-06-11 17:30
更新済 2015-06-11 17:33
スターティア Research Memo(8):各セグメントとも大幅増収増益、収益圧迫要因はほぼ消滅
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■業績動向と財務分析 (1) 2016年3月期の業績見通し スターティア (TOKYO:3393)の2016年3月期は売上高10,000百万円(同15.2%増)、営業利益1,134百万円(同51.8%増)、経常利益1,134百万円(同29.2%増)、当期利益567百万円(同4.2%減)を予想している。
各セグメントとも大幅増収増益を計画しているが、一部商品のセグメント間の移動もあるので注意が必要だ。
WS関連事業は前期比23.6%増の2,523百万円が計画されている。
増収の中心はCOCOARになると弊社ではみている。
この商品はActiBookからの派生商品ということもあって開発コストが安いため、採算性が極めて高いと推定される点が魅力だ。
新サービスのAppGooseは発売初年度の今期は、顧客に利便性や有用性、活用の仕方など一から説いて販売しないとならないため、本格的な収益貢献は来2017年3月期からになるとみている。
ただ、O2Oマーケティングは効果測定がわかりやすいということで注目度が高いため、AppGooseが想定以上に伸びる可能性は十分あろう。
NS関連事業は前0.1%減の2,429百万円が計画されている。
ネットワークの保守サービスである「ネットレスQ」事業をNS関連事業からBS関連事業に移管したために減収予算となっているが、この影響は約350百万円とみられる。
ネットレスQ分の埋め合わせは、Saas型オンラインストレージサービスである「セキュアSAMBA」やネットワーク機器販売の増加などで吸収していく計画だ。
BS関連事業は同18.5%増の4,986百万円が計画されている。
多機能プリンタ(MFP)の売切りが新機種追加で大幅増収となることや、MFP累積販売台数増加でカウンター収入が大幅増加となることが部門売上高を押し上げるとみている。
新サービスの「スターティア光」は、会社側は80~90百万円の売上高を想定しているとみられるが、メタル回線の「おとくライン」と比べて、現場の営業担当者からすれば売りやすい商材であると考えられ、販売動向が注目される。
利益面では、2015年3月期に収益を圧迫した要因はほぼなくなる見通しだ。
サーバのセキュリティ強化の費用は前期でピークアウトし、今期は30百万円程度の増益要因となる見通しだ。
また、今春は新卒社員が70名入社した。
前期の経験から、今期は新卒社員の育成・研修及び取扱い商材などの戦略に修正を加え、早期に自信を持たせるような仕組みに変更し、これまでのところその効果が着実に出ている模様だ。
販管費において人件費と20周年記念行事関連費用に増加が想定されるが、計画されている売上高が達成されれば十分吸収される水準にとどまるとみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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