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かねてより電気・電子部品の販売を手掛けてきたが、日立製作所 (TOKYO:6501)と電子管(電子部品)についての第1号の特約店契約を締結し、事業を拡大させてきた。
同社は日立製作所と密接な関係にはあったが、広範囲にわたる日立製作所の事業分野の中の半導体製品、電子部品製品の領域に特化していた。
そうしたなか、日立製作所は汎用DRAMをエルピーダメモリ(現:マイクロンメモリジャパン(株))として、ロジック系半導体をルネサステクノロジとして分社化した。
こうした流れのなか同社は、2003年にルネサステクノロジの販売子会社であったルネサスエレクトロニクス販売(株)と特約店契約を締結し、また2009年4月にはルネサスエレクトロニクス販売の子会社であった(株)ルネサスデバイス販売と合併し、現社名に変更した。
その後、ルネサスエレ社の誕生に伴いルネサスエレ社の特約店となった。
このような沿革を反映して、ルネサスエレ社が最大株主として同社株の21.51%(2015年3月31日現在)を保有するほか、日立製作所も2.31%(同)を保有しており、ビジネスと資本の両面において、両社と深いつながりを有している。
ルネサスエレ社は、同社が2015年2月25日に発表した「新株式発行及び株式売出しに関するお知らせ」にあるように、同社株式150万株を売り出したが、これは投資家層の拡大と株式流動性向上のためであり、両社は従来どおりの強固な関係を維持している。
株式市場には1994年に店頭登録をして株式を公開した。
その後、2004年JASDAQへの上場を経て、2014年2月に東京証券取引所第2部に上場した。
さらに同年9月には、早々に東証1部に指定替えとなり現在に至っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)