[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場でセブン&アイ・ホールディングスが急反落し、一時7.5%安まで下落した。午前9時24分現在は4.6%安で推移し、東証プライム市場の値下がり率第2位となっている。前日に発表した決算で、業績予想がアナリスト予想を下振れたことが嫌気されている。
同社が6日発表した2024年2月期の連結業績予想は、営業利益が前年比1.3%増の5130億円。国内外ともコンビニ事業の伸長を見込む。IBESがまとめたアナリスト14人の予想平均値5300億円は下回った。
23年2月期の営業利益は前年比30.7%増の5065億円と、過去最高を更新した。売上高は同35%増の11兆8113億円と、日本の小売業として初めて10兆円を超えた。
同社は同日、コンビニエンスストア事業の加速などを通じて企業価値の最大化を図るとする社外独立取締役らの声明を発表した。一方で、事業分離などグループ構造の検証を続けるとも表明した。市場では「コンビニ事業やスーパー事業の再編についてもう少し踏み込んだ内容を期待していた投資家も多かったが、物足りなさを感じ、売りにつながっている面もあるのではないか」(国内証券・アナリスト)との指摘が聞かれた。