[17日 ロイター] - ミャンマーの少数民族武装勢力「ワ州連合軍(UWSA)」の報道担当者は17日、支配地域の鉱山の作業を8月から全面的に停止する方針を明らかにした。報道を受けてスズ相場は急騰した。
ロイターが入手した15日配布のワ州中央経済計画委員会の文書は「探査、採掘、加工を含む鉱山での作業を8月1日から停止する」と表明。UWSAの報道担当者が文書の内容を確認した。
UWSAは北東部シャン州の中国国境を拠点としている。国際錫協会によると、ミャンマーのスズ生産はほとんどがシャン州のUWSA支配地域に集中している。
生産停止の報道後に隣国中国ではスズ価格が12%急騰し、約2カ月ぶりの高値を付けた。中国は昨年のスズ鉱石輸入の77%をミャンマー産が占めた。
スズはロンドン金属取引所(LME)でも指標となる3カ月物が一時2月中旬以来の水準に上昇した。