[上海/東京 18日 ロイター] - 日産自動車は18日、上海モーターショーで中国市場向けに開発したスポーツタイプ多目的車(SUV)の新型電気自動車(EV)「Arizon(アリゾン)」を初公開した。
アリゾンには「エポロ」と名付けたバーチャルパーソナルアシスタントを搭載。時間や天気などのデータを活用し、対話や情報提供ができるようにした。
登壇したアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)は、ソフトウエアが機能を決めるSDV(ソフトウエア定義車両)が今後も車を「再定義」し続け、人々のデジタル化したライフスタイルにますます浸透すると予想した。
その後、ショーの合間に「中国はすでに、電動車を現代的な車として受け入れる転換点を過ぎている」と指摘。「日産はこの機会を逃したくない」と述べた。
また、日産は「先進的なモビリティー」ソフトウエアの開発を社内で維持することを決定し、安全性関連やバッテリー管理システム、自動運転など、日産の競争力を際立たせたりするシステムに取り組んでいると説明。よりコモディティー化し、グーグルやマイクロソフトといった外部のIT(情報技術)企業が提供するソフトウエアについてはもちろん協力していると述べた。
日産は、量産EV「リーフ」で世界のEV市場のパイオニアとなったが、米テスラに主導権を奪われており、中国でもEVの国内最大手である比亜迪(BYD)を相手に苦戦している。