[ビバリーヒルズ（米カリフォルニア州） ２日 ロイター] - 米金融大手ウェルズ・ファーゴ（Ｗファーゴ）のチャーリー・シャーフ最高経営責任者（ＣＥＯ）は２日、銀行業界は「極めて強固」との認識を示した上で、市場参加者が金融機関の健全性を評価する中でさらなるボラティリティーが見込まれると指摘した。
米シンクタンク主催の国際会議「ミルケン研究所グローバル・カンファレンス」で語った。
同氏は地銀に関して全体の問題として語るのは全く意味がないと指摘。「残念ながら、かなりの変動や混乱が生じるだろう」としながらも「われわれが見ている銀行の大半は依然、極めて強固だ」と述べた。
最近起きたシリコンバレー銀行、シグネチャー・バンク、ファースト・リパブリック・バンクの破綻に匹敵するような銀行破綻はこれ以上起こらないとの見通しを示し、このような混乱にもかかわらず、家計や企業の財務状況は良好だとした。
また、米投資銀行ラザードの金融助言部門のピーター・オルザグＣＥＯは、２００８年の金融危機時の措置のように、保険対象外の預金について６カ月間保証する意思表示をするよう当局に呼びかけた。