[パリ 3日 ロイター] - フランスの銀行大手BNPパリバが3日発表した第1・四半期決算は、利益が前年同期比で2倍以上に増加した。傘下の米銀バンク・オブ・ザ・ウェストの売却益が寄与した。収入は市場予想を上回った。
第1・四半期の収入は120億ユーロ(132億ドル)強。同行がまとめたコンセンサス予想は117億ユーロだった。純金利収入(NII)が増加した。
証券のトレーディング収入は1.8%減少したが、ドイツ銀行など同業の一部よりも小幅な落ち込みにとどまった。
債券・通貨・商品のトレーディング収入は9%増加した。
同行は2月に完了したバンク・オブ・ザ・ウェスト売却で、約29億5000万ユーロ(32億5000万ドル)のキャピタルゲインを得た。これにより、財務力を測る重要な指標である普通株式等Tier1(CET1)比率は13.6%と前期の12.3%から上昇した。
純利益は44億4000万ユーロで前年同期の18億4000万ユーロから増加。予想と一致した。
同行はまた、2025年の目標を確認。同年までに有形株主資本利益率(RoTE)を約12%とする目標や、22─25年の純利益が年平均9%以上増加するという見通しを据え置いた。