[3日 ロイター] - 米地銀ウエスタン・アライアンス・バンコープは3日、破綻したファースト・リパブリック銀行がJPモルガン・チェースに売却されて以降、異常な預金流出は生じていないと表明し、投資家の懸念払拭を図った。
2日時点の預金残高は488億ドルで、前日の482億ドルから増加。2日時点で預金の74%以上が保護制度の対象だとした。
米地銀を巡ってはこれより先、パックウエスト・バンコープが身売りや増資を含む戦略的選択肢を検討していると伝わり、ウエスタン・アライアンスの株価も引け後の取引で急落した。
ウエスタン・アライアンスはこの日の発表について、業界における最近の動きを受け、自社の財務の健全性と預金拡大に関する指針を再確認するためだと説明した。
上位20の預金関係の約88%が保護制度の対象であり、対象外の預金については、バランスシート上の流動性と借り入れ可能額による流動性カバレッジ比率が約165%とした。
ウエスタン・アライアンスの資産は650億ドル超。