[22日 ロイター] - アクティビスト投資家のTCSキャピタル・マネジメントは口コミサイトを運営する米イェルプの株式を保有した上で、同社に対して身売りを含む戦略的選択肢を検討するよう求めている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が22日、事情に詳しい関係者の話として報じた。
報道によると、TCSはイェルプの発行済み普通株4%強を保有し、同社株主トップ5の一角を占める。これまで具体的な持ち分は明らかにされていなかった。
WSJが確認したイェルプ取締役会宛ての書簡で、TCS創設者のエリック・セムラー氏は、イェルプは現在の株価の2倍以上に相当する1ドル当たり最低70ドルで売却できるとの見方を示した。
WSJによると、セムラー氏はイェルプ取締役会に対し、TCSキャピタルは別のグループと共同で、買収提案を行う用意があると伝える意向だという。
同氏はまた、イェルプが米同業のアンジーとの非課税合併を検討することも可能だと伝える計画も持っている。
イェルプ広報担当はロイターに対し、「わが社は株主との積極的な対話を維持しており、わが社の事業と価値創造に対する建設的なフィードバックを重要視している」と述べた。
TCSキャピタルのコメントは得られていない。