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ハピネット Research Memo(4):「妖怪ウォッチ」などのキャラクター商材が好調で増収増益

発行済 2015-07-09 16:13
更新済 2015-07-09 16:33
ハピネット Research Memo(4):「妖怪ウォッチ」などのキャラクター商材が好調で増収増益
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■業績動向 (1) 2015年3月期の業績概要 ●損益状況 ハピネット (TOKYO:7552)の2015年3月期の連結業績は、売上高217,232百万円(前期比5.0%増)、営業利益5,056百万円(同30.0%増)、経常利益5,124百万円(同30.8%増)、当期純利益4,049百万円(同64.2%増)となった。
「妖怪ウォッチ」を始めとしたキャラクター商材が好調であったことから主力の玩具事業が増収・増益となったことに加え、ビデオゲーム事業も在庫整理の進展により増益を達成した。
また過去に買収した子会社による税効果などにより当期純利益は前期比で大幅増益となった。
各事業の状況は以下のようであった。
(a)玩具事業 セグメント売上高は93,270百万円(前期比21.4%増)、営業利益(全社消去前)は4,279百万円(同57.9%増)となった。
バンダイの「妖怪ウォッチ」を中心にキャラクター商材が好調に推移したことから売上高、利益ともに前期比で大幅増となった。
キャラクター商材では積極的な販売戦略を取り商品の生産を大幅に増加させたことから、期末の在庫処分金額は16億円(2014年3月期10億円)へ増加した。
それにも関わらず上記のような大幅増益を達成した点は評価できる。
またこの在庫処分の結果、期末の在庫金額は23億円(前期末24億円)にとどまり、在庫回転率は38.7回(2014年3月期31.0回)へ大きく改善したが、この点は今後の利益率を見るうえで大いに注目する必要がある。
(b)映像音楽事業 売上高は43,372百万円(同1.0%増)、営業利益は202百万円(同34.3%減)となった。
ソフト配信の影響によりパッケージ市場全体が低迷するなかで、「アナと雪の女王」などのヒット作があり同社の売上高は堅調に推移した。
しかしながら、利益率の高い自社作品で目立ったヒット作がなかったことから全体の利益率は低下し、前期比では減益となった。
(c)ビデオゲーム事業 ソフト配信やスマートフォン向けゲームの普及の影響などによりパッケージ市場全体が低迷するなか、同社グループも苦戦を強いられ売上高は56,448百万円(同11.3%減)と減収となったが、買収した子会社の在庫整理が進んだことなどから、営業利益は254百万円(同217.9%増)となった。
在庫の処分金額は3億円(2014年3月期8億円)、期末在庫金額は12億円(前期末17億円)となり、それぞれ大幅に減少した。
(d)アミューズメント事業 売上高24,140百万円(同2.8%増)、営業利益1,796百万円(同12.5%減)となった。
売上高は玩具自動販売機(いわゆる「ガチャガチャ」)において人気のキャラクター商材が好調に推移したことから前期比で増収になったが、利益面では利益率の高いキッズカードゲーム機商材の売上高比率が低下したこと、2014年3月期の利益水準が異常に高かった(2,053百万円、前々期1,265百万円)ことなどから前期比では減益となった。
●財政状況 2015年3月期末の財政状況は、流動資産は52,449百万円(2014年3月期末比5,423百万円増)となったが、主に現金及び預金の増加5,871百万円、売掛債権の増加1,577百万円、棚卸資産の減少658百万円などによる。
売掛債権が増加したのは、販売が好調に推移したことによる。
固定資産は7,443百万円(同589百万円増)となったが、子会社が保有する土地の売却などによる有形固定資産の減少654百万円、無形固定資産の増加408百万円、投資その他資産の増加835百万円が主な要因。
その結果、期末の総資産は59,893百万円(同6,013百万円増)となった。
負債は30,312百万円(同2,127百万円増)となったが、主に業容拡大による未払金の増加1,134百万円、退職金制度の変更による退職給付に掛かる負債の増加425百万円による。
また当期純利益の計上により純資産は29,580百万円(同3,885百万円増)となった。
●キャッシュフローの状況 2015年3月期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローは6,658百万円の収入であったが、主に税金等調整前純利益の計上4,508百万円、減価償却費393百万円、売上債権の増加による支出1,579百万円、棚卸資産の減少による収入658百万円などによる。
投資活動によるキャッシュフローは158百万円の支出であったが、主に固定資産の取得による。
財務活動によるキャッシュフローは628百万円の支出となったが、主に配当金の支払いによる支出609百万円による。
この結果、2015年3月期の現金及び現金同等物は5,871百万円の収入となり、期末残高は15,867百万円(前期末9,996百万円)へ大幅増となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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