[パリ 31日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中央銀行総裁は31日会見し、個別発行体のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場の不透明性がシステミックリスクにつながることがあってはならないと述べた。
CDS市場では2カ月前、金融大手クレディ・スイスの経営不安を受けて、ドイツ銀行など一部のシステム上重要な銀行のCDSのボラティリティーが上昇した。
総裁は「個別発行体のCDS市場の流動性欠如と不透明性が今後システミックリスクにつながることがあってはならない。最初のステップは、取引、参加者、他の金融商品との相関性のリスクをよりよく理解することだ」と述べた。
また、フランスで最も人気の高い貯蓄口座「リブレA」の金利について、経済への資金供給ニーズと預金者への報酬の間で適切なバランスを取る必要があると述べた。