［８日 ロイター］ - ロシアのインターネット大手ヤンデックスは８日、ロシア事業の再編と売却を年内に完了することを条件に米ナスダック市場の上場を維持する許可を得たと発表した。
「ロシアのグーグル」とも呼ばれるヤンデックスは、ロシアを拠点とする中核事業の所有権と経営権を切り離す再編計画を進めている。
複数の関係筋が先月ロイターに明らかしたところによると、売却する資産の価値は最終的に１４０億ドル前後になるとみられ、ロシアの大富豪であるウラジーミル・ポターニン氏やワギト・アレクペロフ氏らが買収に関心を示している。
ロシアから撤退する外国企業に資産を半値で売却することを義務付ける大統領府の措置を踏まえると、ヤンデックスのオランダ登記の持ち株会社ヤンデックスＮＶの株主は約７０億ドルを確保できる可能性がある。ヤンデックスＮＶの株主の大半は西側の投資ファンドだ。