［９日 ロイター］ - 米アマゾン・ドット・コムのプラットフォーム上で販売される米アップルのスマートフォン「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」とタブレット端末「ｉＰａｄ（アイパッド）」の価格を両社が結託して人為的につり上げたとして昨年１１月に起こされた訴訟で、シアトルの連邦地方裁判所のジョン・クーゲナー判事は８日、訴訟を無効とするよう求めた両社の申し立てを退けた。
判事は該当する市場の「妥当性」は陪審が問う問題だと指摘。これを受け、訴訟は証拠収集と公判前手続きへと進むことになった。
アップルとアマゾンの弁護士は９日時点でコメント要請に返答していない。
原告側弁護士のスティブ・バーマン氏は同判事の判断について、ｉＰｈｏｎｅとｉＰａｄを購入した消費者にとって「大きな勝利」だと語った。
原告は２０１９年１月以降にアマゾンのプラットフォーム上でｉＰｈｏｎｅもしくはｉＰａｄを購入した米国の住民。訴状によると、アップルとアマゾンがアマゾンで販売する業者の数を制限することに合意したのは、反トラスト法（独占禁止法）違反だという。
アップルはアマゾンとの合意について、アマゾンで販売されるアップルの偽造品を最小限に抑えるために販売業者数を制限したと説明。こうした合意は「一般的」であり、最高裁や連邦高裁もこれまで一貫して合法と認定してきたと主張した。
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