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新晃工業 Research Memo(1):短期的には価格改定と堅調な需要、中長期的には更新需要が収益ドライバー

発行済 2023-07-11 13:51
更新済 2023-07-11 14:00
© Reuters.
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*13:51JST 新晃工業 Research Memo(1):短期的には価格改定と堅調な需要、中長期的には更新需要が収益ドライバー ■要約

1. セントラル空調機器のリーディングカンパニー
新晃工業 (TYO:6458)はセントラル空調機器のリーディングカンパニーで、大型オフィスビルなどのセントラル空調システム向けに空調機を製造販売している。
主力製品は空気調和機(AHU:Air Handling Unit。
以下、ヒートポンプAHUとの対比として水AHUという)とファンコイルユニット(FCU:Fan Coil Unit)で、戦略商品としてヒートポンプAHUの製造販売も行っている。
製品及びサービスの分類は、空調機器製造・販売事業(国内)、工事・サービス事業、ビル管理事業、空調機器製造・販売事業(海外)の4つである。
事業環境は、東京オリンピック・パラリンピック特需後の踊り場から抜け出し、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)や原材料高、円安といったリスクも一巡しつつあり、需要拡大期に入ったという状況である。


2. 製販一貫体制やフル稼働ノウハウ、需要予測精度などに強み
主力の水AHUは、室内からの還気(室内の空気を循環使用するため、ダクトを通って空調機の吸い込み側に返ってくる空気のこと)と同時に外気を取り込み清浄化して各室に給気する機器で、セントラル空調で使用される。
戦略商品のヒートポンプAHUは、セントラル空調の空調品質と熱源の分散という利便性を兼ね備えた個別空調機で、乾燥しがちな冬季の加湿などの要請から近年になってニーズが強まってきた。
ほかに空調関連機器・サービスの開発や工事・メンテナンスなど、周辺事業も強化している。
同社の強みは、設計から製造・販売、工事・サービスまでの一貫体制や工場をフル稼働させるノウハウ、長年の実績に基づく需要予測精度の高さにある。
こうした強みを背景に、内外有名施設への納入実績も多い。


3. 中期経営計画「move.2025」の進捗は順調、目標の営業利益75億円も視野
2021年に同社は中期経営計画「move.2025」を策定した。
なかでもSIMA(SINKO Innovative Manufacturing of AHU)プロジェクトが目玉で、デジタル化による製造面の効率化と高精度な需要予測による新たな営業スタイルの確立を進めている。
このSIMAプロジェクトをテコに、5つの重点取組項目として水AHU、ヒートポンプAHU、工事・サービス事業、中国事業の強化、技術深耕・品質向上に注力している。
特に水AHUとヒートポンプAHUについてはターゲット市場を絞り、その市場の特徴などに合わせた市場戦略を展開している。
さらに、製品を通じた環境負荷低減や空調による社会貢献などESG経営も進めている。
足下では都市再開発や産業向けの需要増加により業績の進捗は順調で、2025年3月期の目標である売上高520億円、営業利益75億円が視野に入りつつある。


4. 需要堅調や価格改定効果などにより2024年3月期も増収増益予想
2023年3月期の業績は、売上高44,805百万円(前期比6.8%増)、営業利益5,998百万円(同5.0%増)となった。
首都圏大型再開発や産業空調の好調に加え価格改定が浸透したことにより、ゼロコロナ政策による中国事業の減収や原材料高・円安、価格改定のタイムラグなどで苦戦した第2四半期の業績をカバーして増収増益を達成した。
2024年3月期の業績予想は、売上高46,500百万円(同3.8%増)、営業利益6,300百万円(同5.0%増)としている。
需要堅調と2023年4月の価格改定効果、業務効率化、中国事業の反動増などにより、日本・アジアともに業績回復を見込んでいる。
好環境は短中期的に継続する見込みだが、中長期的にはバブル期納入後20年~30年が経過した水AHUの更新需要が増えてくると予想される。


■Key Points
・セントラル空調機のリーディングカンパニーで、ヒートポンプAHUで個別空調にも参入
・価格改定効果などにより2024年3月期も増収増益の見込み、中期経営計画も達成が視野
・長期的にはバブル期納入後20~30年経過した水AHUの更新需要が追い風になる見込み

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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