[17日 ロイター] - 米グーグル出身の著名な人工知能(AI)研究者2人が17日、東京で新しいAI会社「Sakana AI」を立ち上げたと発表した。
このうちリオン・ジョーンズ氏は、2017年にグーグルが発表した論文「アテンション・イズ・オール・ユー・ニード(注意こそ必要なことの全て)」の著者の1人。同論文はのちのチャットGPTやさまざまな生成AIの開発競争の土台となった「トランスフォーマー」と呼ばれる深層学習アーキテクチャーを紹介し、いわゆる「生成AI革命」をもたらしたことで知られる。
ジョーンズ氏はグーグルのAI開発部門の「グーグル・ブレイン」で研究者として働いた後、スタビリティーAIで研究責任者を務めていた。
同氏はロイターに、Sakana AIは基盤モデルの新たなアーキテクチャー構築に力を注ぐことになると語った。
もう1人のデービッド・ハー氏は、まだ新会社に関する構想の一つと断りつつ「全てのデータを取り込む巨大な一つのモデルの代わりに、多数の小規模なモデルを駆使し、それらが独自の長所とデータセットを持ち、相互に連携して問題解決をするという方法が可能ではないか」と述べた。