[25日 ロイター] - 米製薬大手メルクと提携先のエーザイは25日、頭頸部(とうけいぶ)がん患者を対象にしたメルクのがん免疫療法「キイトルーダ」とエーザイの抗がん剤「レンビマ」の併用療法を評価する後期臨床試験を打ち切ると発表した。中間解析で患者の寿命を延ばすという主要目標の1つが達成できなかったことが理由。
両社はこの併用療法の試験を、再発性ないし転移性の頭頸部扁平(へんぺい)上皮がんで、腫瘍にタンパク質「PD-L1」が発現している患者を対象に行っていたが、患者の全生存率の改善において統計的有意性を示せなかった。
このがんは特に東南アジアの一部でよく見られるがんで、両社は米国では今年新たに約6万6000人がこのがんと診断されると推定している。