[東京 29日 ロイター] - トヨタ自動車 (T:7203)は29日、システム不具合で国内工場の生産を停止した。当初は朝から12工場を停止しているとしていたが、同日の夜間シフトから2工場を追加、稼働停止は国内14工場全てに広がる。トヨタは原因究明と復旧を急いでいるが、現段階ではサイバー攻撃による不具合ではないとみている。
トヨタの広報担当者によると、生産指示システムに不具合が発生し、部品の発注処理ができない状態だという。朝の時点では12工場25ラインの稼働を停止しているとしていたが、夜間シフトから国内の14工場28ライン全てを停止する。
の広報担当者は29日、同日2直(夜勤)の時間帯から国内14工場・28ライン全ての生産を停止することが決まったと明らかにした。写真はトヨタのロゴ。都内で2016年6月撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)" alt="© Reuters. 8月29日、トヨタ自動車
西村康稔経産相は同日の会見でトヨタの工場停止について、経済産業省としても状況を把握しながら、何かできることがあれば対応していきたいとの考えを示した。
トヨタの工場停止の影響を受け、豊田自動織機 (T:6201)もエンジン製造等を行う碧南工場(愛知県碧南市)、東知多工場(愛知県半田市)の操業を一部停止している。日野自動車 (T:7205)も羽村工場(東京都羽村市)の3ラインと新田工場(群馬県太田市)の1ラインの稼働を停止している。
トヨタは昨年3月、仕入れ先の部品メーカーのシステム障害のため、国内全工場の稼働を一時停止。今年7月には名古屋港でシステム障害が発生し、コンテナの積み降ろしができなくなった影響で輸出部品の梱包ラインを停止した。