Gwladys Fouche
[オスロ 6日 ロイター] - ノルウェーの裁判所は6日、交流サイト最大手の米メタが、同国のデータ保護当局に科された罰金を不服として差し止めを求めていた裁判で、メタ側の請求を退けた。
データ保護局はメタに対し、利用者データの収集や収集したデータをターゲティング広告に利用したことが利用者のプライバシー侵害に当たるとして、8月14日から1日当たり100万クローネ(9万8500ドル)の罰金を支払うよう求めていた。
いわゆる「行動ターゲティング広告」は、巨大IT企業に共通するビジネスモデルといわれている。
メタは罰金命令に対して、一時的な差し止めを求めていた。
データ保護当局は声明で「プライバシーの大勝利だ」と述べた。
データ保護当局は今回の決定について、欧州連合(EU)当局への付託を検討している。欧州データ保護委員会(EDPR)がデータ保護当局に賛同すれば、決定の適用範囲がほかの欧州諸国にも広がるほか、罰金の支払期間が無期限となる可能性が高い。