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スカラ Research Memo(9):自己資本比率は40%台で財務の健全性は維持、収益力の回復が課題

発行済 2023-09-12 12:29
更新済 2023-09-12 12:31
© Reuters.
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*12:29JST スカラ Research Memo(9):自己資本比率は40%台で財務の健全性は維持、収益力の回復が課題 ■業績動向

3. 財務状況と経営指標
スカラ (TYO:4845)の2023年6月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比2,499百万円減少の18,316百万円となった。
流動資産では、現金及び現金同等物が1,884百万円、営業債権及びその他の債権が229百万円それぞれ減少した一方で、再保険資産が164百万円、未収法人所得税が124百万円それぞれ増加した。
非流動資産では、その他の長期金融資産が252百万円増加し、使用権資産が366百万円、のれんが365百万円それぞれ減少した。


負債合計は前期末比1,583百万円減少の10,227百万円となった。
有利子負債が948百万円減少したほか、リース負債が409百万円減少した。
資本合計は同916百万円減少の8,089百万円となった。
親会社の所有者に帰属する当期損失218百万円を計上したほか、配当金631百万円及び自己株式取得で125百万円を支出したことが減少要因となった。


経営指標を見ると、親会社所有者帰属持分比率は前期末の41.7%から42.8%と若干上昇し、有利子負債比率は前期末の80.0%から76.6%に低下するなど財務内容は若干ながら改善した。
ただ、資本合計に関しては期間損失の計上や配当金及び自己株式取得の実施等により2年前と比較すると2割強減少している。
今後の飛躍的な成長に向けM&Aや開発投資等を積極的に進めてきた結果、収益性が一時的に低下したことが主因となっている。
今後については堅実な成長を実現するための基盤づくりに取り組みながら収益性の向上を目指すとしている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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