Casey Hall
[上海 13日 ロイター] - 中国のアリババは13日、生成AI(人工知能)の大規模言語モデル「通義千問」を一般公開すると発表した。中国当局はこのところ、AI開発企業を積極的に後押ししており、アリババのAIモデル公開も承認したとみられる。
アリババ・クラウド・インテリジェンス部門は対話アプリ「微信(ウィーチャット)」への投稿で、通信機器メーカーのOppo(オッポ)、傘下のネット通販サイト「淘宝網(タオバオ)」と会議アプリ「釘釘(ディントーク)」、浙江大学などの組織が、独自の大規模言語モデルに学習させたり、通義千問に基づき言語モデルのアプリを開発するため提携合意を結んだと明らかにした。
近い将来に、通義千問のオープンソース版を公開し、社会全体で無料で商用利用できるようにするとした。
アリババのクラウド部門トップだった張勇(ダニエル・チャン)氏は今週、同職を退任。アリババ・グループの最高経営責任者(CEO)に就任した呉泳銘氏がクラウド部門トップも務める。
呉氏は12日に従業員への書簡でAIを今後の戦略の中心に据える考えを示した。「今後10年間の最も重大な変化要因は、あらゆる業種にAIがもたらす創造的破壊になるだろうう」と指摘した。