Patrick Wingrove
[13日 ロイター] - 米バイオ医薬品大手モデルナは13日、開発を進めているメッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づく季節性インフルエンザワクチンについて、後期臨床試験でA型とB型を合わせた全ての株に対し、従来のインフルエンザワクチンと比較してより強い免疫反応を引き起こしたと発表した。
モデルナによると、このワクチンの有効性は高齢者を含むすべての年齢層で示されるとともに、安全性と忍容性も認められた。また別の初期の直接比較試験で、このワクチンが仏製薬大手サノフィのインフルエンザワクチンと同等かそれを上回る効果を示した。
ジェフリーズのアナリスト、マイケル・イー氏はノートで、モデルナはこのデータを利用して米国で年末までに同ワクチンの迅速承認を申請する可能性があり、2024/25年の流行シーズンまでに市場投入しそうだと述べた。
モデルナは以前、このワクチンが試験で早期成功基準を満たさなかったことを受け、成否を判断するデータが不十分だと明らかにしていた。
同社はまた、新型コロナワクチンの生産を縮小すると発表した。需要減少に合わせるとともに、粗利益の伸び率目標75─80%達成の前倒しを目指す。