Greg Bensinger
[20日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは20日、音声アシスタント「アレクサ」に生成AI(人工知能)を搭載した新商品を発表した。従来のロボットの声に比べ自然な会話を可能にすることでユーザーを拡大し、収益のてこ入れを狙う。
アマゾンは2014年にアレクサを発売したが、利益を着実に生む手法を見いだせていない。新興企業オープンAIが昨年公開した対話型AI「チャットGPT」で生成AIブームに火が付いたことも踏まえ、アマゾンはアレクサの機能改善に取り組んできた。
アレクサは従来、スピーカーやテレビを介して天気などの問い合わせに音声で回答したり、家電製品を制御するハブとして機能してきた。生成AIを組み込むことで、スポーツの試合時間や献立案などの質問にも回答し、詩を作ったり朗読することも可能になった。
バージニア州アーリントンで開いた発表会で同社ハードウエア部門責任者、デーブ・リンプ氏は「ほぼ人間とするような会話が可能になった」と強調した。
発表会ではまた、テレビに接続して動画配信サービスを視聴できる「ファイアTV」に追加した無料コンテンツの新たな検索機能を披露。 家庭内の機器を一元管理する壁掛け型タッチスクリーン「エコーハブ」も発表した。