[25日 ロイター] - 音楽配信サービス大手スポティファイ・テクノロジーは25日、音声番組を配信するポッドキャストを他言語に翻訳する人工知能(AI)を搭載した機能を試験していると発表した。
翻訳版はオープンAIが新たにリリースした音声生成技術を用いており、オリジナルの話者の話し方を模倣し、従来の吹き替えよりも自然なものになるという。
同社はこの機能の試験で、ポッドキャストを配信している米俳優ダックス・シェパード氏やAI研究者レックス・フリードマン氏らと協力している。
音声翻訳は一部のカタログエピソードと将来リリースされるエピソードで、スペイン語、フランス語、ドイツ語などで利用できるようになり、番組視聴者の拡大につながる可能性がある。
スポティファイはここ数年、ポッドキャスト事業に積極的な投資を行い、高いエンゲージメント水準が広告主拡大につながることを期待している。しかし営業費用が増大しているほか、金利上昇と高インフレで企業の広告支出手控えも見られている。