Elizabeth Pineau
[パリ 26日 ロイター] - フランス政府当局は、放出される電磁波が基準値を超えているとして今月中旬に販売の一時停止を命じた米アップルの「iPhone12」について、アップルからソフトウエアのアップデートを受け取り、検査している。デジタル経済担当省の関係者が26日、ロイターに明らかにした。
仏当局はアップルがソフトウエアのアップデートを拒否した場合、リコールを実施すると警告していた。
アップルはフランスの調査結果に異議を唱え、iPhone12は世界的な安全基準を満たしていると複数の国際機関から認定されているとしつつも、9月15日にフランスでの試験方法に対応するソフトウエアのアップデートを提供すると発表していた。
アップルは26日、コメント要請にすぐには応じなかった。
研究者らは携帯電話の健康リスクを評価するため過去20年間に多数の研究を実施してきた。世界保健機関(WHO)によると、携帯電話による健康への悪影響は確認されていない。
しかし、フランスでの電磁波の警告は他の国々で実施されたものとは異なる試験結果に基づいており、欧州やその他の国々でも懸念が広がっていた。