Helen Reid
[ストックホルム 27日 ロイター] - スウェーデンのファストファッション大手H&Mは27日、6―8月期営業利益が急増し、利益率が回復したと発表した。ただ、欧州が異常な暑さに見舞われる中、販売よりも収益性と在庫管理を優先したため、9月売上高は現地通貨ベースで前年同月比10%減になると予想した。
ヘレナ・ヘルマーソン最高経営責任者(CEO)は「秋物商品の中でも厚手の商品の売れ行きが鈍いことは明らかだ」と述べた。
一方、ライバルのインディテックスは8月1日─9月11日の期間に14%増収となっている。
H&Mとインディテックスの株式を保有するユニオン・インベストメントのポートフォリオマネージャー、ヴェラ・ディール氏は「競合他社の売上が同じ天候で14%増加するのであれば、それは何かを物語っている」と語った。
H&Mの第3・四半期営業利益は前年同期の9億0200万スウェーデンクローナから47億4000万クローナ(4億3100万ドル)に急増した。LSEGがまとめたアナリスト平均予想は47億2000万クローナだった。
営業利益率は前年同期の2%から8%に改善した。
同社は来年の営業利益率を10%に引き上げるという目標を堅持し、コスト削減プログラムが継続されていると説明した。
また、自社株買いプログラムを27日に開始し、来年3月31日までに最大30億クローナの自社株買いを計画していると明らかにした。