[5日 ロイター] - 米デル・テクノロジーズは5日、売上高の長期的な年平均成長率(CAGR)が3─4%になるとの見通しを改めて示した。ただ、市場では人工知能(AI)ブームを追い風により大幅な増収が期待されていたため失望感から株価は4%安となった。
デルは長期的な調整後1株利益成長率を8%超と予想。また2021年に開始した50億ドル規模の自社株買いに加え、追加で50億ドルの自社株買いを実施すると発表した。
今回発表された売上高見通しは生成AIブームが業績に寄与するまで時間がかかる可能性があることを示唆している。
エバーコアISIのアナリストは「最近のAIの追い風を考慮すると、売上高のCAGR見通しの据え置きは保守的のようだ。追い風は将来も続く」と述べた。
デルはまた、自社株買いと配当の組み合わせにより、調整後フリーキャッシュフローの80%以上を株主に還元する計画の一環として、2028年度まで四半期配当を毎年10%以上引き上げると発表した。