Stephen Nellis
[10日 ロイター] - 米ソフトウエア大手アドビは10日、文章や画像を自動で作る生成AI(人工知能)を用いた最新の画像生成サービスの提供を発表した。利用者がアップロードした画像を参考にして、そのスタイルを取り入れた画像を生成できる。アドビは中核事業が新興企業の攻勢にさらされており、最新技術で対抗する。
「ミッドジャーニー」や「ステーブル・ディフュージョン」といった新興企業による画像生成技術は、アドビにとっては顧客基盤、すなわち同社の画像編集ソフト「フォトショップ」などのツールを使うプロのクリエーターを奪いかねない存在になっている。
アドビは自ら画像生成技術を開発し、自社のソフトに組み込むことで、新興勢に積極的に対抗している。
10日発表された最新ツールの中の機能「ジェネレーティブ(生成)マッチ」では、これまでのツールと同様、短い文章から画像を生成。加えて、利用者が10─20枚の画像をアップロードし、これらも参考にして新たな画像を生成することができる。