[12日 ロイター] - 米薬局チェーン大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは12日、不採算店舗の閉鎖などにより2024年にコストを少なくとも10億ドル削減する計画だと発表した。同時に公表した2024年度の利益見通しは市場予想に届かなかった。
人工知能(AI)によるサプライチェーン(供給網)の効率化などを駆使してコストを圧縮する。設備投資も6億ドル程度減らす。
第4・四半期(6─8月)決算は調整後1株利益が0.67ドルと、LSEGがまとめた予想の0.69ドルを下回った。第4・四半期の国内売上高は前年同期比4.3%減少し、処方薬は0.5%減った。
ジンジャー・グラハム暫定最高経営責任者(CEO)は声明で「今年の業績は当社の強固な資産、ブランド遺産、顧客と患者へのコミットメントを反映していない」と述べた。
2024年度の調整後1株利益予想は3.20―3.50ドル。LSEGデータによるアナリスト予想平均は3.72ドルだった。
ウォルグリーンは新型コロナウイルス関連商品の売り上げ減少や処方薬需要の低迷、店舗従業員の退職、インフレに伴う消費者向けヘルスケア商品の販売不振などに見舞われている。