Valerie Volcovici Jarrett Renshaw
[フィラデルフィア(米ペンシルベニア州) 13日 ロイター] - バイデン米大統領は13日、全米16州にまたがる7カ所を水素生産拠点として選定し、70億ドルを助成すると発表した。経済の脱炭素化に向けた計画を前進させた。
訪問先のペンシルベニア州フィラデルフィアで「米史上最大級の先進製造業への投資を発表する」とアピール。民間企業からの追加投資を考慮すると、投資総額は500億ドルに達すると指摘した。同州は2024年大統領選の激戦州。
選定されのは同州のほか、テキサス州、カリフォルニア州など16州にまたがる7カ所で、エクソンモービルやアマゾン・ドット・コムなどさまざまな企業がプロジェクトに関与している。日本企業では三菱重工グループの米国現地法人である三菱パワーアメリカが参画している。
米政府は30年までに年1000万トン、50年までに5000万トンのクリーン水素生産を目指している。
生産拠点の構築は設計・開発から許認可、資金調達、建設まで複数の段階を含む長いプロセスとなる。