[東京 20日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20033.52 -189.11 寄り付き 20194.26 安値/高値 20033.29─20246.47
TOPIX .TOPX 終値 1623.88 -24.60 寄り付き 1642.27 安値/高値 1623.84─1643.36
東証出来高(万株) 211557 東証売買代金(億円) 25429.16
東京株式市場で日経平均は3日続落。取引時間中で7月13日以来1カ月超ぶりの安値を 付けた。米中の株価下落に連動して日本株も売り優勢の展開。後場寄り後には先物への買 い戻しを主体にプラス圏に浮上する場面もあったが、先物売りが再び加速し、この日の安 値圏で引けた。
東証1部の売買代金が2兆5429億円と盛り上がりに欠ける中で、先物主導での短 期売買に振らされる展開となった。特にTOPIX先物主導での売りが目立ち、TOPI Xの下落率は1.49%と日経平均の同0.94%を上回った。
節目である日経平均2万円に接近する場面では、公的マネーの流入や個人投資家など による押し目買いなどへの期待感が高まりやすいとの声は多い。ただ原油価格が下げ止ま らず、世界景気への警戒感が強まる中で、市場では徐々に下値を不安視する声が広がって いる。
いちよしアセットマネジメント執行役員の秋野充成氏は「一定の押し目買いは見込ま れるが、米利上げが接近するなかで次第に様子見に傾きやすい。参加者が少ないなかで、 日経平均はじわりじわりと安値を切り下げそうだ」と述べた。
個別銘柄では、石油資源開発 1662.T や国際石油開発帝石 1605.T 、JXホールディ ングス 5020.T など原油関連株が軟調。米原油先物価格の下落を受けて売り優勢となった 。
また、トヨタ 7203.T が部品メーカーを対象とした値下げ要請を1年ぶりに再開する との報道を受け、デンソー 6902.T やアイシン精機 7259.T などが売られた。
半面、ソフトバンクグループ 9984.T が続伸した。19日、ニケシュ・アローラ副社 長が約600億円に相当する同社の普通株式の買い付けを行うと発表。需給改善への期待 などが支援材料となった。
東証1部騰落数は、値上がり240銘柄に対し、値下がりが1580銘柄、変わらず が70銘柄だった。
(杉山容俊)