Nandan Mandayam
[ベンガルール ２７日 ロイター] - インド最大の自動車メーカー、マルチ・スズキ・インディアのバルガバ会長は２７日、消費者の所得水準が上がれば、小型車の販売が今後２─３年で回復する可能性があると述べた。７─９月期の決算は大型高級車の売れ行きが好調で、利益予想を上回った。
借入金利やインフレ率の高止まりで、消費者の可処分所得は減少している。
バルガバ氏は決算発表後の記者会見で「インドのような市場では、小型車や低価格帯の市場が成長しなければ、自動車産業が高水準で成長し続けるのは難しい」と強調した。
インドの小型車販売は２０１９年度、自動車販売全体の８５％を占めていた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大によるサプライチェーン（供給網）の逼迫や規制の変化で原材料が高騰し、小型車は手頃な価格ではなくなった。
マルチ・スズキでは、小型車は最大のセグメントを維持しているが、販売台数は減少傾向にある。