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大幸薬品 Research Memo :クレベリン LEDで5年以内に売上高20億円を目指す

発行済 2015-08-26 08:21
更新済 2015-08-26 08:33
大幸薬品 Research Memo :クレベリン LEDで5年以内に売上高20億円を目指す
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■第1弾で新カテゴリー「製薬会社の健康家電」を創造 大幸薬品 (TOKYO:4574)は、除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズで培った技術を基に、家電製品などに組込んで二酸化塩素を発生させる「クレベリン LED」を新たに開発した。
家電などに組込めるよう、オープンイノベーション的発想で製品化を進めてきたが、第1弾としてドウシシャ (TOKYO:7483)とのコラボレーションが実現した。
クレベリンLEDを組込んだ世界で最初の製品として加湿器「kamome」と「mood」の2015年10月上旬(予定)の発売が決定した。
○「クレベリン LED」により二酸化塩素発生のオン・オフを実現 「クレベリン LED」は小型の二酸化塩素発生装置になっている。
LEDから発せられる光を、二酸化塩素発生剤「クレベリン LED カートリッジ」に照射することで、二酸化塩素が発生する仕組み。
二酸化塩素は、特異的な酸化力により、ウイルス、菌、カビ、臭い成分であるタンパク質の構造を変化させ、それらの機能を低下させる。
クレベリン LEDが、既存の二酸化塩素製品と異なる点は、(1)二酸化塩素発生をオン・オフでコントロール可能にできること、(2)従来の液剤による二酸化塩素発生から、固体とLED光による二酸化塩素発生システムに転換したことが挙げられる。
これらの特長により、一般的に扱いやすく、家電製品への搭載が容易になった。
○オープンイノベーションによる事業展開 クレベリンLEDの開発背景には、大幸薬品の保有する二酸化塩素関連特許技術を活かした新たな事業モデル・新市場の創造、他社との差別化、空間除菌と二酸化塩素の更なる啓蒙という狙いがあった。
同社は、オープンイノベーション的発想にもとづき、様々な企業と連携し、パートナー企業に「二酸化塩素による空間除菌」という付加価値を提供するビジネスモデルを展開する。
今後、数多くの企業と提携し、短期間での製品普及と市場活性化を目指していく。
○両社の強みを活かして世界で最初のクレべリンLED搭載製品発売へ、引合いも好調 本製品の開発・販売における2社の強みはそれぞれ、大幸薬品は、二酸化塩素に関する知見の蓄積、家電組み込み可能な二酸化塩素発生装置の開発である。
ドウシシャは、ドウシシャ流スピード商品開発力、4800社の得意先販売網である。
記者会見では、ドウシシャは既に来年2製品を発売することに言及しており、海外からもドウシシャ製品販売について引合いがあるようだ。
また、大幸薬品は、年度内に、ドウシシャ以外の会社と新たな製品を発売することにも触れている。
同社が創造していく新カテゴリー、「製薬会社の健康家電」の今後の動向が注目される。
○5年以内に売上高20億円を目標 クレベリン LED事業における同社の将来ビジョンは、あらゆる空間における、二酸化塩素を使った除菌・消臭・ウイルス除去製品の幅広い普及にある。
事業展開の初期段階では、今回のように家電製品メーカー等との連携により家電製品への搭載を推進していく。
将来的には、電車やバスなど各種交通機関との連携や、住宅やビルなど各種建築物の分野へターゲットを拡げていく考えだ。
5年以内に売上高20億円の達成を目標に、国内外での普及を目指していく。
(執筆:フィスコアナリスト)

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