[3日 ロイター] - 格付け会社フィッチはエジプトの長期外貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を「B」から「Bマイナス」に引き下げた。
同国の国際収支、マクロ経済、政府債務状況に対するリスクを理由として挙げた。
新型コロナウイルス禍で打撃を受けた中核の観光産業は回復しているが、昨年のエネルギー価格上昇と現在進行中の世界的な金利上昇が逆風となっている。
対外債務は2022年までの7年間で4倍の1600億ドル超となった。エコノミストらは、借入金の大半は同国が必要としている外貨の獲得にすぐには結び付かない事業に費やされてきたと指摘している。
フィッチは24年6月と25年6月に終了する財政年度に期限を迎える対外債務が大幅に増えると指摘した。