Maki Shiraki Daniel Leussink
[東京 6日 ロイター] - NTTが自動運転技術の開発を手掛ける米新興企業のメイ・モビリティー(ミシガン州、以下メイ)に約100億円出資し、トヨタ自動車と自動運転車の実証実験を行う計画であることが分かった。2025年にもメイの自動運転用ソフトなどを組み込んだ自律走行バス・タクシーなどを自治体や運行事業者に提供することを目指す。NTT広報担当者が6日、ロイターに明らかにした。
NTTのメイへの出資に関しては日経新聞電子版が先に報じた。トヨタの広報担当者は、NTTと自動運転に向けて実証実験を始めていくことは事実とし、詳細は控えたが「3社で連携していく」と述べた。日経はトヨタとNTTが共同で自動運転車両を開発するとも伝えたが、両社の広報担当者は「共同開発の計画はない」と報道の一部を否定した。
メイはミシガン大学の自動運転開発チームのメンバーが2017年に創業。自動運転車の基本ソフト(OS)を開発しており、これまでにも複数の日本企業から投資を受けている。トヨタのコーポレート・ベンチャー・キャピタル、トヨタAIベンチャーズ(現トヨタベンチャーズ)が2018年に出資を発表。昨年には東京海上ホールディングスが資本業務提携したほか、ブリヂストンも米子会社を通じて出資している。